2026年10月17日

こんにちは。佐賀市の「しわ歯科医院」です。
普段お子様の様子を見ていて、こんなことが気になったことはありませんか?
- 「テレビを見たり集中しているとき、いつもお口がぽかんと開いている」
- 「口で息をしていて、イビキをかいたり口臭が気になる」
- 「食べる時にペチャペチャと音が鳴ったり、うまく飲み込めていない気がする」
- 「指しゃぶりや、舌を歯の間から突き出す癖がなかなか治らない」
実は、これらの「お口の癖(悪習癖)」は、お子様の歯並びをガタガタに乱してしまう大きな原因になっています。
どれだけ高価な矯正装置を使って歯を綺麗に並べても、お口の癖が残ったままだと、後から再び歯並びが崩れてしまう(後戻りする)リスクが高くなります。
そこで当院が大切にしているのが、お口の正しい使い方と筋肉を鍛えるトレーニング「MFT(口腔筋機能療法)」です。
今回は、MFTとは何なのか、なぜ歯並びの改善に不可欠なのかについて分かりやすく解説いたします。
MFT(口腔筋機能療法)とは?お口の筋肉を鍛えて歯並びを整えるトレーニング
MFT(Oral Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)とは、お口の周りの筋肉(唇・頬・舌など)を正しく使えるように鍛え、正しい「鼻呼吸」や「飲み込み(嚥下)」の習慣を身につけるトレーニングのことです。
簡単に言うと、「お口の筋トレ&姿勢改善」です。
なぜ歯並びがお口の「筋肉」や「癖」で乱れてしまうの?
歯は、お口の中で単独で生えているわけではありません。「内側からの舌の力」と「外側からの唇や頬の力」がせめぎ合う「力の境界線」に並んでいます。
もし、「口呼吸でお口がいつも開いている(唇の力がない)」状態や、「舌が本来の位置より下に落ちている(低位舌)」状態が続くと、内側と外側の力のバランスが崩れ、歯が外に押し出されて出っ歯になったり、受け口やガタガタの歯並び(叢生)を引き起こしてしまうのです。
歯並びを悪くする代表的な「お口の悪習癖」

- 口呼吸(ぽかん口): 唇の筋力が弱く、いつもお口が開いている状態
- 低位舌(ていいぜつ): 舌が上顎にくっついておらず、下の歯の裏側に落ちている状態
- 異常嚥下癖(いじょうえんげへき): 唾液や食べものを飲み込む時に、舌で前歯を押してしまう癖
- 指しゃぶり・爪噛み・唇をかむ癖: 前歯に不自然な力がかかり続ける癖
なぜ矯正装置だけでなく「MFT」が必要なのか?
「矯正といえばマウスピースや針金の装置をつけるもの」と思われがちですが、当院では「装置」と「MFT」をセットで行うことを強く推奨しています。
① 唇と舌のプレッシャーバランスが「天然の歯列矯正」になる
正しい舌の位置(上顎のスポットと呼ばれる位置)に舌があり、唇がしっかり閉じていると、自分の筋肉が「天然の歯列安定装置」として働きます。これにより、顎の健全な広がりが促され、歯が自然と綺麗に並びやすくなります。

② 治療後の「後戻り(リバウンド)」を防ぐ
矯正治療が終わった後に歯並びが元に戻ってしまう一番の原因は、「口呼吸」や「舌で歯を押す癖」が直っていないことです。MFTによって正しい筋肉の使い方を脳と体に記憶させることで、矯正終了後も一生涯にわたって綺麗な歯並びと健康なお口を維持できるようになります。
ご家庭でもできる!簡単なMFTトレーニングの例
当院では、お子様の成長やお口の状態に合わせてさまざまなMFTプログラムを導入しています。ここではご家庭で今日から試せる代表的なトレーニングをご紹介します。
1. 正しい舌の位置を覚える「スポットトレーニング」
上顎の前歯の少し手前(膨らんでいる部分)にある「スポット」に舌の先をちょこんと当てます。
舌全体を上顎にぴたっと吸い上げる感覚を覚え、普段から舌先がスポットにある状態を意識します。

2. お口周りの筋力をアップする「あいうべ体操」
お口の周りの筋肉(口輪筋)を鍛え、自然と口を閉じられるようにする有名な体操です。
- 「あー」と口を大きく開ける
- 「いー」と口を横に大きく広げる
- 「うー」と唇を前に強く突き出す
- 「べー」と舌を下に伸ばすように大きく出す
これを1日30回(食後や入浴時など)行うだけで、お口の周りの筋肉が引き締まり、鼻呼吸への移行がスムーズになります。

佐賀市「しわ歯科医院」におけるMFT・小児予防矯正のアプローチ
当院では、お子様が楽しんでお口のトレーニングを継続できるよう、環境とサポート体制にこだわっています。
① 専門スタッフによるマンツーマン指導
「トレーニングをしなさい」と親御様から言われても、お子様はなかなか楽しく続けられないものです。当院では優しく知識豊富なスタッフが、ゲーム感覚でお子様と一緒に「楽しく学べるトレーニング」を個別指導します。
② プレオルソや拡大装置との相乗効果
プレオルソ(マウスピース型小児矯正)や拡大装置を使用しながらMFTを並行して行うことで、装置の効果を何倍にも高め、治療期間の短縮や後戻り防止へ繋げています。

よくあるご質問(FAQ)
- Q. MFTは何歳から始めるのが効果的ですか?
- A. お話が理解でき、指示に合わせた運動ができる5歳〜8歳前後から始めるのが最も効果的です。ですが、3歳〜4歳のお子様でも「あいうべ体操」や「遊びを取り入れた唇のトレーニング」から楽しくスタートすることができます。
- Q. 子どもがトレーニングを長続きさせられるか心配です
- A. ご安心ください。一気にたくさんの課題をこなす必要はありません。ご家庭で「できたね!」と褒めてあげながら、日々の歯磨き時やリラックスタイムに1〜2分から少しずつ習慣化できるよう、当院スタッフもしっかり伴走いたします。

まとめ:お子様の「ぽかん口」に気づいたら、早めのお口チェックを!
「うちの子、ちょっとお口が開きがちだな」「口呼吸になっているかも」と感じたら、それは歯並びが乱れ始める前のお口からのSOS信号かもしれません。
早い段階でお口の癖(MFT)にアプローチしてあげることで、将来的な本格矯正の負担や抜歯のリスクを大きく減らすことができます。
ここ佐賀市のしわ歯科医院では、お子様の健やかな成長とお口の健康を守るため、丁寧なお口チェックと小児矯正相談を行っております。いつでもお気軽にご相談にいらしてくださいね。